2015年10月12日月曜日

図書館で見つけた『まんが葛飾の歴史』が時折シュールっす2




※お知らせ
 前回に引き続き、今回の暇晒帳でも東京都葛飾区の広報課が制作したマンガの内容を扱うにあたり葛飾区役所へ著作物使用の許可を得てから、スキャンした画像を当ブログに貼り付けております。無断複写、無断使用ではありませんのでご承知ください。
また、マンガの内容については葛飾区役所の施策経営部 広報課へ連絡をお願いします。


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さて。前回『図書館で見つけた『まんが葛飾の歴史』が時折シュールな件』という題名で『まんが葛飾の歴史』冒頭部分を紹介しましたが、中々面白い内容でして最後まで紹介したいと思い続きを僕の感想と共に出していきたいと思います。





前回のあらすじ


ヒロイン(?)の森田みどりちゃんと主人公の川村大地くん。どちらも恐らく葛飾区内の小学校に通う5年生。
その2人が郷土と天文の博物館内に設置されているプラネタリウムで星々を見ていたところ急に体浮き始める!





すると江戸時代に飛ばされてしまい、そこで一鶴(いっかく)さんという方に出会いお話を聞くことにした。
…のは良いもののまたもや強い力に引っ張られどこかへ飛ばされる3人!



という感じで前回は〆させていただきました。今回はその続きです。





 3人は草原に飛ばされた模様。タイムスリップで江戸時代よりも大昔に飛ばされた模様。







周りを見渡してみるとヘンな山を発見。これは歴史の授業で習った古墳。
小学五年生だとまだ古墳は習わないので、みどりちゃんですら分からないのは当然ですね。


ちなみに大地くんは だんまり です。





東海地方から人々が流れてきて、彼らが葛飾区付近を開拓したそうな。





なんと農作業も行われていたみたいです。





とココで大地くんが口を開く。





『だから何だってんだ。こんな所で生活したくないよ。
                    お菓子を食べられないじゃん!』



そして極めつけに…



『ネコはいいよ。』


全くもって面白い子だと思います。





何よりも、みどりちゃんの様に熱心な勉強家向けに詳しい説明も載っているのが、このマンガの良い所。関東一帯に関わるコトなので割と大事な資料です。





今では葛飾という漢字が当てられていますが、当時はもっと違う“かつしか”という漢字が当てられていたみたいで、それもバラバラだったんだとか。





そこですかさず意味を問うみどりちゃん。
それに応える一鶴さんもステキ。『狩場の方』『台地と低地』という意味を持つそうです。





ところで、千葉県内にも葛飾という名を冠する地域や建物がいくつかありますが、これは葛飾という名前の歴史を遡るとごく自然な流れです。


大化の改新後、下総国(しもうさのくに)に属された葛飾郡という南北に大きく伸びる地域が出来上がったのが理由。割と有名な、市川・船橋・松戸・流山・野田という現在で言えば千葉県の地域も葛飾の仲間だったというワケ。





場面は変わり、船を漕ぐ人々を見て大地くんが一言。


『あ~、あの船に乗らなくて良かった。』



すると一鶴さんが応えるように一句。
『葛飾の 真間の浦廻をこぐ船の 船人騒ぐ波立つらしも』
(現訳:葛飾の真間の入江をこいで行く船の、船人が騒いでいる。波が高いとみえる。)





 もちろん聞いただけで意味が分かるはずもなく、またしてもみどりちゃんが「何なの、それ?」と質問。大学生も驚きの学問家である。



どうやら万葉集に収録されている葛飾の人々の素朴で明るい生活が歌われている作品の一つだとか。



実は中学生の時、国語の時間に葛飾・江戸川付近の田んぼで作業する女性たちが自身を「あぁ何て私たちは美しいの…?」と作業しながら歌った歌もあるんだよと当時国語の先生が仰っていたことを思い出しました。恐らくそれも入っているのだと思います。






今と昔の土地名についてもシッカリと教えてくれる一鶴さん。




しかし、みどりちゃんはあることに気付いてしまう。





一鶴さんは平成時代の土地名なんて知らないはずなのに知っている事を無意識的に辻褄のあわないことと認識し質問をぶつける。





んでコイツは便乗している。





お手上げ一鶴さん。まさかの昭和の方でした。





流石に驚きを隠せない2人。しかし大地くんはちょっと煩い。分からなくもないけどサ。。





一鶴さんも気づけば江戸時代にタイムスリップしていたみたいです。





そして大地くんとみどりちゃんに出会った、というワケ。





小説のような、またマンガの様に奇妙なストーリーです。
もしかすると三人が顔を合わせること無くすれ違っていたのかもしれないと考えると…って、それは非現実世界の話をする上で生産性のない憶測ですね。





そんなことを話していたら後ろから怒鳴られる。





またしても景色が変わり、時代も進んでいたみたいですよ。



三人はお役所の方々に囲まれてしまいました。





ところで、葛飾区の柴又といえば「寅さん」が思い浮かぶと思うのですが、遠い昔にとらさんが実際に葛飾郡にて生活されていたらしいのです。しかも奥さんの名前が一文字違い!なんとも面白い話です。
そして今では信じられませんが、大昔の葛飾には役人レベルのお偉いさんも住んでいたみたいです。


柴又といえば何だか区内でも落ち着いた雰囲気があるのですが恐らく昔からの気質なんでしょうね。





何を言っているんだ、葛飾は今も村だ!!


みどりちゃんはシムシティのプレイヤーみたいな事を言い始める。別にバカにしているワケでは無い。





するとバカが『やっぱり、いい町に育ってほしいよね。』などと抜かし始める。
しかもかなりのドヤ顔。





やはりココでみどりちゃんのツッコミが入る。


『へー、たまには感心なことも言うのね。 食べることしか考えないのかと思った。』と愛のあるお言葉を投げかけています^^^^^^^





あぁ、タイムスリップ先でもイチャイチャするの止めてくれませんかね^^^^^^^^^^



図書館の本でなければ新中川に投げ捨ててましたよ^^





こちらではイチャイチャカップルが居ますが後ろの方ではイロイロ面倒な事が起きています。





中々生活の苦しそうな夫婦が手をついてお米を持って行かないでとお願いしている。





 痛そう(小学生並みの感想)





いつの時代も役所と役人は非情であるー


と言いたいところですが、葛飾区役所では「すぐやる課」という部署が設置されていて、区民から寄せられた要望などに直ぐ対応する!というサービスを行っています。大好きです。











そんなこんなをしている内に何とか江戸時代まで戻ってこれた3人。
そろそろ大地くん達は臭そう。





『ぼくたち、もう平成にもどれないのかなあ…』という不安を漏らす大地くん。
分かるよ、その気持ち。僕も平成時代中にちょっと遠出するだけで家に帰りたいなぁって思うし(笑)





ここで一鶴さんのフォロー。住めば都。
そんな考え方も出来ますね。それはそれで楽しそうではあるかも。






平成でしか生きられない虚弱体質なんだい!


まぁ結果から言わせてもらえば僕的にもこの考え方、理解できちゃうんだよなぁ…





 そして一鶴さん宅にてお話を聞くことになった2人。
きちんと質問を返すあたり、やはりみどりちゃんはすごい小学生である。





またしても場面は変わり出掛けた先でのお話。







ちはー!







あっち。







そしてこの笑顔!!!





やっと来てくれました、常識人!



しかしここでアンポンタンの一言!
れ?





流石にお役所の方もブチギレ!


『引っ捕えて調べろ!』
と言われて掴まれた大地くん。



わっ!!



もしかしなくてもアタマ悪いですが、流石にウケ狙いなんじゃないかと疑うレベル。





子供のみどりちゃんにはこれ以上どうこうできる問題では無いので一鶴さんに『何とかしてやって!』とバトンを渡す。



しかし一鶴さんは困惑しつつも冷静にそのうち出てくるだろうと予測。





しかし、みどりちゃんは大地くんが心配で仕方ないみたいです。優しいですね。
こんな彼女が欲しいもんです。





さて…果たして大地くんは無事帰ってくるのでしょうか!?
物語も終盤に近づいて参りまして、今回はここまでにさせて頂きます!!
次回をお楽しみに!





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